Waltz for Work
物書きになって以来11年間、原稿を書き始める時に、しばしば聴く曲があります。
Bill Evansの『Waltz for Dabby』です。
※この曲はパブリックドメインです
まだ自分が物書きを目指すサラリーマンだった頃、仕事で帰ってきた後の深夜に、
この曲を聴きながら、新人賞応募用の原稿を書いてました。
その頃の習慣からか、今でもこの曲を聴くと、条件反射的にやる気が湧いてきます。
いわゆる『ルーチン効果』というやつでしょう。
原稿を書く事自体は好きだけど、書き始めるのは常に億劫な私にとって、この曲は貴重な発奮剤です。
なお演奏者のビル・エヴァンスは、実生活で多くの問題を抱えており、
荒れた生涯を送ったピアニストでした。
ですが自分がどんな状況に置かれていても、エヴァンスが紡ぎ出す音楽は常に美しく、
人の心を癒すような優しさに満ちていました。
願わくば私も、そのようにありたいものです。
いつかこの音楽のように、優しく美しい物語を書きたいものだと。